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ギャンブル依存症と向き合うためのブログ

ギャンブルがしたくなったら

 ギャンブル依存症の香月です。

 

 今回は、ギャンブルがしたくなったときにどうやったら抑えられるか、私が過去に実践してきたことと、その結果どうだったか紹介したいと思います。

 

(共感をメインとした記事)

 

 金がない、もしくは借りるお金がないとき、どうやったら金を生み出せるか、他にまだ方法はないのか、売れるものはないかなど、最後の最後まであがきます。しかし、すべてが無理だと分かった瞬間、基本的になんとも思わなくなり諦めがつきます。そうして給料日が近づくにつれて、動画や、関連するサイトを見て、給料をもらったらどの機種を打とうか、まずスロットで〇〇枚出して〇万円回収して……など、できもしない妄想が始まります。皆さんも思い当たりませんか??

 

 そして給料日、朝からギャンブル脳。大学生時代は当然のごとく講義をさぼります。仕事をしていたときは一秒でも早く退勤するか、体調不良で休むことを選択したり。少し罪悪感を覚えますが、休みますと一言伝えて電話を切った瞬間、脳みそお花畑、準備速攻、10時前にはパチ屋に駆け付けていましたね。

 

 それなりに纏まった軍資金を持っていくので、冒険しなければ、欲を出さなければ朝から閉店まで打ち続けてもそんなに大敗することはありません、むしろ大勝することもあります(持っているという安心感)結構メンタルが左右される。

 

 ただ、じわりじわりと諭吉さんが減っていくと、乱れ打ちスタート。普段打たない台をやけくそで打ったり、湯水のようにサンドにお金を流し込みます。

 

 閉店後、怒りと虚無感に襲われ。すぐに残金で何ができるか考える。残り数千円、とりあえず明日はアレを打って資金を半分取り返して……。

 

 ↑↑ 依存症全開です。経験ありますよね??

 

 さて、じゃあどうすればこれを食い止められるのか。

 

 はっきり言って無理です。気持ちで、意志で、抑制できるのであれば、我々は依存症にはなっていません。

 

(例)

・財布に3万円だけ入れて、残りは絶対に使用しないように、家にカードを置いていくも、全部溶かしたらすぐにカードを取りに戻ってます。最初から全額持っていけばよかった……とか考えたり。

 

・お札を持っていると不安→小銭を持ち歩くようにする。これは有効的な手段の一つです。両替してしまえばできるじゃないか、と思いますよね。人間の心理で、面倒くさいという思考は行動力を低下させます。わざわざ両替するのが面倒だな、そう思うことが何よりも大事。応急的な手段にはなります。

 

・自分以外の人に金銭管理をしてもらう。

→1日〇円を貰い、最後に清算。その日いくら使ったのか、レシートも必ず受け取り1円単位まで合わせる。

誰かに管理されてる、見られてるという意識は意外と良い方向に働きます。仮に、もし使ってしまったとしても、これなら数万円を一気に失うことはありません。ただ、圧力をかけすぎると、却ってストレスとなり欲求が爆発してしまいます。最初は我慢できずに使ってしまっても仕方がない、そうやって無理のない範囲からやっていくことをおすすめします。

 

・寝る

→数時間しか耐えられません。起きたら行くもの。

 

スマホから電話だけのガラケーに変える。

→周囲に笑われましたね。ただ、スマホから操作できないように一度手放してみました。しかし、免許証があれば十分。カードローン窓口に行って普通に借りてしまいました。

 

・働き詰め

 →ギャンブルをする余裕がないくらい働く。私は1日12時間働き、睡眠時間を8時間取り、極力自由な時間をなくすようにしましたが、仕事はどこかで必ず休みがやってきます。結局、ストレスが一気に解放されてしまいます。

 

・誰かに言う(やったことないけど)

よく親に言われました。行きたくなったら正直に言えと。無理です、言えるはずないです。止められるに決まっています。止められてもこっそり行ってしまうことでしょう。

 

・借入できなくする

貸金自粛制度があります。消費者金融、銀行系カードローンなど、CIC、JICCといった信用情報機関からの融資が一切されなくなります。

ただ、これが一番恐ろしいのは借りれないからといって法外な金利のいわゆるヤミ金などで借りてしまうこと。最近では表向き、後払い、買取、といった業者が法外な価格で契約を促しています。受け取った額の40%~60%を返済しなければ会社や緊急連絡先に連絡されるので、絶対に手を出さないことです。

 

 色々試してみましたが、結局最後にはギャンブルに行き着いてしまう。それが我々ギャンブル依存症者です。だから、無理に止めようとしても、いくら頑張っても自分の意志や力だけでは止められないのです。アルコール、薬物、たばこ、SEX、買い物、ン盗み、他の依存症にも言えます。

 

 私が実践してきたなかで、一番有効だったのはやはり誰かにお金を管理してもらうこと。信頼できる友人でもいればいいのですが(身内だと甘えてしまうため)取り返しがつかなくなることもあるので、親、配偶者、兄妹、身内に管理してもらうのが最善であると思います。お金を管理してくれる第三者機関もありますので、本気でギャンブルをやめたい覚悟があるならば、そういったところにお願いした方がいいと思います。

 

 何にせよ、我々は病気であり自分では治すことができません。

 こうしてパソコンをぱちぱち叩いている今でも、ギャンブルのことが頭に思い浮かんだりします。私はそれをいまこうして吐き出すことによって抑制し言い聞かせています。

 

 自分の力では無理=他人の力を借りる

 

 お金を借りてはいけませんよ。

 

 では、他人の力とは何なのか。また別の記事で紹介したいと思います。

 依存症の皆さんと分かち合えることを願っています。