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ギャンブル依存症と向き合うためのブログ

依存症者の家族

 ギャンブル依存症の香月です。

 

 本日は夜のお仕事が忙しくなりそうなので、中休みの間に更新しております。

 

 桜のシーズンがやってまいりました。

 少し遅いって??

 ギャンブルをしていたから気づかなかったわけではありません。私のところは咲くのが他より遅いので。

 

 桜といえば、我々ギャンブル依存症者は何を思い浮かべるでしょうか?

 

 すぐにパチンコの演出を思い浮かべてしまうあたり、私はまだまだ根っこからギャンブル依存症です。皆さんもそいういう節がありませんか?

 

 誘発するつもりではありませんが、《虎》《麒麟》《蝶》とか、それを純粋に見れなくなってしまったことが自分の中で少し残念です。

 

 以前、私はギャンブル依存症者が集まるグループGAに参加しておりました。また、ギャンブル依存症者や、他の依存症者が通所したり、入所したりして、回復を務める施設にもおりました。

 

 ミーティング中は一切固有名詞を出すことを禁止する。

 

 どちらにもそういったルールがありました。

 

 よく行くお店の名前だったり、よく打っていた機種の話だったり、レースの名称だったり、あらゆる固有名詞を伏せて話をしなければなりません。

 

 おそらく、それを聞いて射幸心を煽るのを防ぐためでしょう。我々の脳みそには過去の演出、音、光、いろんな要素が記録されており、それらが依存に絡んできます。

 

 最近、依存が止まっていたのに、G〇という文字を見ただけでパチンコ屋に行ってしまった→施設で同じ依存症者が語っておりました。

 

 先日、私も買い物をしていたところ、貰ったレシートが666円だったので、もしかしたら今日行けば勝てるかもしれない、今日は運がいい日かもしれない、なんてことを考えてしまったり。依存症から抜け出すのが非常に困難だということを改めて感じました。

 

 もし、自分の家族に依存症者がいる場合。

 家族はできるだけ当事者に協力してあげてください。

 

 私の家庭は、私が依存症ということを分かっていながら、父、兄妹はG1レースをテレビで見ていましたからね。ギャンブルにのめりこんでいる様子はありませんが、身内に一人でも依存症者がいる家庭は危険です、もしかしたら兄妹も将来的に取り返しがつかないことになるかもしれません。この立場でありながら、常々兄弟たちには自分を反面教師にするようにと口うるさく伝えています。

 

 ~身内が協力できること~

・一方的に当事者の話を聞く。自分の意見を押し付けてはいけない。

・金銭を管理してあげる。

・周囲もギャンブルをしない環境をつくる。

・借金を肩代わりしたり、お金の援助をしない。

・依存症者の家族が集まる、家族の会に参加して依存症者への接し方、関係性を学ぶ。

 

 

 悪いのはギャンブルをしている本人なのに、どうして家族が苦労しなければならないんだ。と思われる方も多数いらっしゃることでしょう。

 

 私の母親も最初はそうでした。

 

 母親をうつ病に追い込み、自責の念を感じながらも、それでもうるさく言われると反抗してギャンブルをしてしまう、その繰り返しの毎日。

 

 しかし、あるとき母親は私に何も言わなくなりました。

 

 借金がどんどん膨らみ、もうどうしようもなくなったとき、私は初めて自分からSOSを出しました。お金を貸してほしいということではなく、どうしたらギャンブルをやめて普通の生活を送れるようになるかという助けを。

 

 そこで母からの提案を初めて受け入れて、施設へと通所するに至りました。

 

 向こうから一方的に病院に行け、施設に行け、と言われている間は見向きもせず反抗ばかりしていましたが、裏で母が家族の会に参加し、私との向き合い方を変えてくれたことが、私の人生を変えるきっかけの一つになりました。

 

 もし、この記事を読んでそれでも理解できない方は、一度でもいいので家族の会に参加してみてください。同じ思いの方々が集まる場所です。

 

 うちもそう、あるある、そういう無言のジェスチャーをミーティング中に感じることでしょう。(ミーティングは言いっぱなしの聞きっぱなしです)

 

 今日はギャンブル依存症者の目線ではなく、その家族の目線でお話をいたしました。

 

 LuiRui138ss@outlook.jp

 

  こちらは相談用メールアドレスです。

 質問や相談がございましたら、ぜひお待ちしております。

 

 私自身、そして依存症者の皆さんの生活が今よりもよくなることを願っております。