依存症者だと認める
ギャンブル依存症の香月です。
依存症から回復したいと思い、ブログを更新しています。私の主なギャンブルはパチンコ、競馬です。
なんとか、債務整理をせずに返済中。
ギャンブルのことを考えなくてもいい生活を目指しています。
最初は、中々認められませんでした。認めたらギャンブルができなくなる、やらせてもらえない、日常に制限がかかる。そんなことばかり考えていたので、認めようとしなかったです。
勝てるとおもってました。限界まで失うものを失っても、どこかで負けを取り戻せる日が来ると思っていました。
結局、そんな日はやってこなかったわけで。
何度も認めようとしましたが、口だけ。自分はギャンブル依存症です、と口に出して言えても、他人と比較して、あいつよりはまし、どこどこのだれだれは借金を〇〇〇万円るみたい、なんて自分を棚上げしてきました。
やらないといけないことはその逆、棚卸だというのに。
迷惑をかけた人はたくさんいます。
父、母、兄妹、祖父、祖母、友人、恋人、職場の上司、自分を受け入れてくれる存在を裏切ってギャンブルやりたい放題の毎日。
罪悪感はありました、でもギャンブルをしたいという衝動は抑えられません。
自分の生活がどうにもならなくなったとき、自分一人の力では立ち直れないと分かった時、初めて他人にすがりました。お金を借りるという意味ではないです。
他人の助けを借りようと、それが施設という選択肢でした。
それからは毎日ミーティングの日々。
最初はいやいや、これをやったからといって何になるんだという疑念ばかり。
しかしやっていくうちに、ギャンブルは止まりました。それが何なのか、自分でもよく分からないのですが、とにかくまずは自分がギャンブル依存症者であると本気で認めて、口先だけでなく、本心から認めて、それをちゃんと言葉にする。思いを吐き出す。そして、決めたことをきっちりとやりきる、行動する、その日々を繰り返していくうちに、自ずとギャンブルを1日しない生活が続いたのです。
1が365で1年。
1日、たった1日しない日を365回とりあえず続ける。
そのためには己がギャンブル依存症であることを認めなければなりません。
1日でも早くこの悪循環から解放されたいと思うギャンブル依存症者の皆さん。
まずはいま思っていること、辛いことをすべて吐き出して、気持ちをリセットして、冷静になって、ギャンブルをしないで生きていくという考えを持って、今から行動を共に変えていきませんか。
我々の回復の方法はただ1つ、ギャンブルをやらないということです!!
依存症回復のプロセス
ギャンブル依存症の香月です。
どうすれば依存症から回復できるのだろうか。
毎日お金の心配ばかりしていて生きた心地がしないギャンブル依存生活。いついつまでにどこどこの支払いをして、公共料金を支払って、それから……。
まだ、払えているうちはいいんですけれど。
症状が悪化していくうちに、そのうち払わないという選択を取り、なんのためらいもなくなってしまう、もらったお給料は返済ではなくすべてギャンブル資金に、一発逆転を狙ってつぎこみますが、結局長くは続きません。
1日でも早く依存症から回復したいですよね?
財布、銀行口座の中身が空っぽ。
飲み会はお金がないから断るしかない。
周囲には言えない。
水道、電気、ガスを止められる。
携帯が使用できなくなる。
かかってくる電話が怖い。
まともな食事ではない。
もうこんな生活はこりごりです。
ギャンブル依存症から回復する=2度とギャンブルをしない
口では簡単に言えますが、実際にやってみるとすぐにリタイアしてしまいます。そしてまた陥る鬱的症状、自分はなんて情けないんだ。決意して翌日にはもうギャンブルをしている、意思の弱い人間だ。
どんどん自分を責めて、精神的に追い込んで、再起することを諦めてしまいます。
じゃあ、どうすればいいんだ……。
人それぞれやり方はありますが、一番いいのは依存症を専門的に取り扱っている施設に行くことでしょう。というか、回復者のほとんどは施設に入所、通所しています。
施設に行きたいけど、仕事をやめたくない。そう思っている社会人の方々は、GA(ギャンブラーズアノニマス)に行く、或いは精神科でカウンセリングを受けて、同じ依存症者が集まるミーティングに出席する、といった方法しか思い浮かびません。
GAは基本的に夜開催しています。都道府県によっては毎日どこかしらの会場でされているところ、或いは週2回など限定的なところもありますが、まずは行ってみるのが一番です。
私は学校や仕事をやめたくなかったので、最初GAに行くという方法を選択しました。ただ、親に言われていやいや参加していただけなので、2回だけ行って、あとは同時刻に行ったふりをして、近くのカフェやマックで時間をつぶしていたのを今でも覚えています。
そんなことをしていたのですから、当然ギャンブルが止まることはありませんでした。また借金が膨らみ、親に迷惑をかけ、次の手段を探すわけです。それでも施設へ行くことを抵抗していました。生活保護で暮らして働けないなんて……という思いが強かったからです。お金も1円単位まで施設が管理しますからね。
結局、私は1度環境を変えてべつの手段を選びました。それは自らが選択したことなので、GAに絶対に参加するという条件付きのもとです。
それから週1で開催されるGAに3ヶ月参加し、その間はなんとかギャンブルがとまっていたのですが、私生活を管理してくれる存在(友人)が突如仕事の都合で転勤になったときに、今まで我慢していた欲求が一気に解放されてしまいました。
そこからGAには参加しなくなり、また悪化する生活。
最後は生活困難に陥り、すべてを諦めて実家に帰還。自分の力だけではどうすることもできないのだと感じ、そこでようやく施設に行くことを決意しました。
幸い施設が近所にあったので、実家からの通所という形で対応していただいたのですが、仕事は完全にやめるように言われました。ギャンブラーはお金を持つと、すぐにそれをギャンブル資金に充ててしまう。お金を稼ぐこと自体、そもそも回復とは真逆の行動だといわれ、そこでようやく仕事を手放し、無職生活を始めたというわけです。
施設に入れば、GAは強制的に参加させられます。 朝から晩までミーティングをする、それが施設での主な生活です。
うーん、いきなり通所や入所するのはちょっと……。
そう思っている方は、とりあえずまずはGAに参加してみてください。
1回だけでもいいです、とにかく自らの足で行ってみてください。最初は思うかもしれません(なんだここは、宗教組織か?)とか、自分には合わないだろうと。
でも、そ1回を繰り返していくうちに、自然と行けるようになります。毎日の歯磨きと一緒で、しなければモヤモヤする、気持ちが悪い、行かなかったことに罪悪感が出てくる。そうなれば、必ず続けることができます。
こればっかりは初めの1歩が本当に大事なのです。
もしわからないことがあれば、質問や相談に応じます。
LuiRui138ss@outblook.jp
私自身、そしてギャンブル依存症者の方々の生活がよりよくなることを願っております。
依存症とADHD
ギャンブル依存症の香月です。
やめたくてもやめられない、やめようとは思っているんだけれど、何回も繰り返してしまって……。
一度考えてしまうと抑えることができない。
すぐに、行動にうつしてしまう。
他のことは長続きしないのに、ギャンブルに関することならとてつもない集中力を保てる。仕事だと10時間も働けばくたくた、だがギャンブルなら24時間でも平気。
学生の頃、自分は継続することが苦手なのに、なんでギャンブルは続けているのだろうと考えたことがありました。
ギャンブルをしている間はストレスを発散、緩和できるから、強い刺激が欲しいから、一体何のために。
『香月さんはADHDかもしれませんね』
とある精神科の先生からそういわれました。
発達障害の一つで、約20人に1人がそうだと言われている。
【不注意】
学業・仕事中に不注意な間違いが多い。
注意を持続することが出来ない
直接話しかけると聞いていないように見える。
指示に従えない
課題や活動を順序立てることがむずかしい
精神的努力の持続を要する課題を避ける
忘れ物やなくしものが多い
他の刺激で気が散りやすい
忘れっぽい
【多動・衝動性】
落ち着きがない
授業中に席を離れる
不適切な状況で走り回ったり高いところに登ったりする
静かに遊べない
突発的な行動を見せる
しゃべりすぎる
順番を待てない
他人の邪魔をする
ほかにもまだまだありますが、こういった例が見られます。
誰にでも一度くらいはあるだろう。そう思われるかもしれませんが、特に依存症の人はこの傾向が強く、度々起こりやすいことだと思っています。
自分の過去をから現在を振り返って。
学校や職場で自分に話しかけられているのに全然気づかないということがよくありました。いつも数秒後に遅れて自分のことだと認識します。
順序だてて行えない→いま、この作業を優先してやらなければならないのに、他に気になる作業がでてきたときに、すぐに目移りしてしまう、そっちを片付けないと落ち着かない、これは今でも職場でついついやってしまいがちです。
鍵、ベルト、財布、など、いつも身に着けているものがすぐになくなります。置いた場所を忘れてしまうのです。
突発的な行動→普段は早起きが苦手なのに、パチンコ屋の朝の並びは苦としない。
趣味、やりたいことが継続しない→新しいことをすぐに始めては飽きてしまう。
ノートを最後まできれいに使えない→違うジャンル、テーマのことを記入するときは、ついつい新しいノートを使ってしまうため、半分以上使われていないノートが大量に余ってくる。
これらは私の例です。
では、ADHDと依存症がどのようにかかわっているのかを見ていきましょう。
ADHDの人は、基本的に継続することが苦手。特に、長期的に結果が見えないもの、効果が表れないものなど、時間を要するとすぐに他のことに目移りしてしまいます。
ギャンブルはどうでしょうか?
たった数秒で決着、勝敗が分かるまで時間がかからない。
努力をしなくても、そのときの運次第で大勝することもある。
ギャンブルによる刺激が強いため、他の刺激を受けない。
シンプルな作業。
だから、毎月5万円ずつ貯めて年間60万円を貯金しようとする人と違って、一発で60万円を稼ぐ道を、目先の利益を優先してしまいます。
ギャンブルをしなければ、たらればの話をしたらきりがないですが。
以前、数年通帳記入をしていなかったゆうちょの通帳(ギャンブルで使用していた口座)を解約する前に、記入したところ、取引履歴で合計300万円ほど出入りしていました。
えっ、こんなに残高あったっけ??
と、思わず驚いてしまいましたが、消費者金融や銀行系カードローンの振り込み、お給料の受け取りなど、貯金ではない取引履歴の合計額ですが、同時にそれだけの額をギャンブルにつぎこんできたのだと後悔しました。
例えば、自分がギャンブル依存症かもしれないと思っているいま大学生のあなたは、すぐに依存症から回復するプログラムを受けて、ギャンブルから足を洗ってほしいと思います。
やりたかったこと、将来の夢、それらをギャンブルのせいですべて失ってしまうかもしれないからです。
筆者は2年留年が決まって親が学費を出さないといったので、大学を中退しました。なんて親不孝ものなんでしょうね。それに、奨学金を取っていたので、いまなんの役にも立たなかった奨学金の返済に苦しんでいます。
ADHDだから依存症から回復するのは不可能??
そんなことはありません。
私の知っているギャンブル依存症の仲間のほとんどはADHDで、苦労の人生を歩んできている方々ばかりですが、中にはギャンブルをやめて10年20年、借金を完済して、生活は安定している、という人がたくさんいます。
私はまだまだその領域には届きませんが、そういう仲間がいるということが励みになり、希望をもたらしてくれます。
1日でも早く、自分が依存症であると認めて、行動する。
いまこの記事を読んでくださっているギャンブル依存症者の皆さん、もうすでに行動している人もいれば、これからだという人もいることでしょう。
もし、今つらい思いをしているのであれば、一人で悩まずに、ぜひお声掛けください。
LuiRui138ss@outlook.jp
私自身、そしてギャンブル依存症の方々の人生が今よりもよくなることを願っております。
依存症者の家族
ギャンブル依存症の香月です。
本日は夜のお仕事が忙しくなりそうなので、中休みの間に更新しております。
桜のシーズンがやってまいりました。
少し遅いって??
ギャンブルをしていたから気づかなかったわけではありません。私のところは咲くのが他より遅いので。
桜といえば、我々ギャンブル依存症者は何を思い浮かべるでしょうか?
すぐにパチンコの演出を思い浮かべてしまうあたり、私はまだまだ根っこからギャンブル依存症です。皆さんもそいういう節がありませんか?
誘発するつもりではありませんが、《虎》《麒麟》《蝶》とか、それを純粋に見れなくなってしまったことが自分の中で少し残念です。
以前、私はギャンブル依存症者が集まるグループGAに参加しておりました。また、ギャンブル依存症者や、他の依存症者が通所したり、入所したりして、回復を務める施設にもおりました。
ミーティング中は一切固有名詞を出すことを禁止する。
どちらにもそういったルールがありました。
よく行くお店の名前だったり、よく打っていた機種の話だったり、レースの名称だったり、あらゆる固有名詞を伏せて話をしなければなりません。
おそらく、それを聞いて射幸心を煽るのを防ぐためでしょう。我々の脳みそには過去の演出、音、光、いろんな要素が記録されており、それらが依存に絡んできます。
最近、依存が止まっていたのに、G〇という文字を見ただけでパチンコ屋に行ってしまった→施設で同じ依存症者が語っておりました。
先日、私も買い物をしていたところ、貰ったレシートが666円だったので、もしかしたら今日行けば勝てるかもしれない、今日は運がいい日かもしれない、なんてことを考えてしまったり。依存症から抜け出すのが非常に困難だということを改めて感じました。
もし、自分の家族に依存症者がいる場合。
家族はできるだけ当事者に協力してあげてください。
私の家庭は、私が依存症ということを分かっていながら、父、兄妹はG1レースをテレビで見ていましたからね。ギャンブルにのめりこんでいる様子はありませんが、身内に一人でも依存症者がいる家庭は危険です、もしかしたら兄妹も将来的に取り返しがつかないことになるかもしれません。この立場でありながら、常々兄弟たちには自分を反面教師にするようにと口うるさく伝えています。
~身内が協力できること~
・一方的に当事者の話を聞く。自分の意見を押し付けてはいけない。
・金銭を管理してあげる。
・周囲もギャンブルをしない環境をつくる。
・借金を肩代わりしたり、お金の援助をしない。
・依存症者の家族が集まる、家族の会に参加して依存症者への接し方、関係性を学ぶ。
悪いのはギャンブルをしている本人なのに、どうして家族が苦労しなければならないんだ。と思われる方も多数いらっしゃることでしょう。
私の母親も最初はそうでした。
母親をうつ病に追い込み、自責の念を感じながらも、それでもうるさく言われると反抗してギャンブルをしてしまう、その繰り返しの毎日。
しかし、あるとき母親は私に何も言わなくなりました。
借金がどんどん膨らみ、もうどうしようもなくなったとき、私は初めて自分からSOSを出しました。お金を貸してほしいということではなく、どうしたらギャンブルをやめて普通の生活を送れるようになるかという助けを。
そこで母からの提案を初めて受け入れて、施設へと通所するに至りました。
向こうから一方的に病院に行け、施設に行け、と言われている間は見向きもせず反抗ばかりしていましたが、裏で母が家族の会に参加し、私との向き合い方を変えてくれたことが、私の人生を変えるきっかけの一つになりました。
もし、この記事を読んでそれでも理解できない方は、一度でもいいので家族の会に参加してみてください。同じ思いの方々が集まる場所です。
うちもそう、あるある、そういう無言のジェスチャーをミーティング中に感じることでしょう。(ミーティングは言いっぱなしの聞きっぱなしです)
今日はギャンブル依存症者の目線ではなく、その家族の目線でお話をいたしました。
LuiRui138ss@outlook.jp
こちらは相談用メールアドレスです。
質問や相談がございましたら、ぜひお待ちしております。
私自身、そして依存症者の皆さんの生活が今よりもよくなることを願っております。
自分はギャンブル依存症??
ギャンブル依存症の香月です。
このブログを、記事を読んでくださっているギャンブラーの皆さんは、自分が依存症かもしれないと思っている人がほとんどでしょう。あるいは身内にそういった人間がいるという方かもしれません。
ひょっとしたら、どこまでが依存症にあたるのか、その線引きが分からずに恐る恐る記事を開けた将来の依存症者かもしれません。
【依存症】って、認めてしまうとなんだか恥ずかしい、他人には言えない、プライドが許さない、続けていればいつか必ずギャンブルで取り返せるはずだから問題ない、自分は依存症ではない、という結論に陥る方が多いです。
私も学生時代は自分が依存症だということを認められずにいたので、勧められた精神科を避けて、GA(ギャンブラーズアノニマス)というギャンブラー同士でミーティングをして分かち合うグループに踏み込めず、自分は違う、他人とは違う、そう言い聞かせてよく冷めた目で俯瞰していました。
パチンコ屋で毎日見かけるおじさん→あいつまたいるよ、絶対依存症だな。
昼間からスーツで打ちに来るサラリーマン→やれやれ、終わってるな。
自分のことを棚に上げていたのを覚えています。その人たちを見ている自分もパチンコ屋に毎日足を運んでいるというのに、本当に勝手な物言いですよね、今考えても恥ずかしい思いです。
パチンコだけならまだしも、私は競馬も熱烈にハマっていました。
最近では若い人向けに俳優や女優を起用して楽しい雰囲気をテレビCMなどで演出するものですから、競馬はギャンブルというより娯楽、スポーツ観戦と同じようなもの、なんてギャンブルだというイメージを遠ざけているのも事実、お金を賭けて遊んでいる時点で立派なギャンブル、中々素直に認めることができなくなってしまいます。
親にさんざんうるさく言われて、依存症を専門に扱う病院に行ってカウンセリングを受けていよいよ診察、開口一番に医者は言いました。香月さんは間違いなく依存症ですと。
自分では何となく、認められないだけで、依存症なんじゃないかなと思ってたりもしていたのですが、そもそも依存症って言われたからどうなんだ、という開き直りの精神で「はいはい、どうせ自分は依存症ですから」という風に日常を過ごしていました。
そもそも、依存症って何なんだろう??
なんだと思いますか?
依存症とそうでない人との違いとは。
コントロールできるか、できないか、それだけなんです。
(例):このお金は来月の家賃代だから口座に残しておこう。ほかに、光熱費、食費、色々と差し引いて残金は30000万円。友人と食事に行くときのことを考えると、趣味のパチンコに使えるのは10000円までだな。実際、負けて10000円を失ってもそこでやめられます。がこれが普通の人の考えで。
依存症者は、10000円失った時点で取り戻せば大丈夫。最悪ぜんぶなくなっても借入すれば今月は凌げる、など、使ってはいけないお金に手を出してしまいます。
今日はG1レースがあるから、そこに3000円だけ使って楽しもう。こえが趣味の範疇なわけで。
依存症者は賭けたお金を失うと、取り返してやろうという思いが強く出るため、まだ12レース目で取り返せるチャンスがある、そう考えてしまうんですよね。
皆さんは、ギャンブルをコントロールできていますか?
GA(ギャンブラーズアノニマス)というギャンブル依存症者のためのグループ団体のテキストに20の質問というものがあります。
※著作権の関係で多少文言は省いています
1 ギャンブルのせいで仕事や学業がおろそかに?
2 ギャンブルのせいで家族が不幸に?
3 ギャンブルのせいで評判が悪く?
4 自責の念を感じる?
5 お金の工面………
全部で20個の質問が用意されています。
テキストには7個以上当てはまる人は、強迫的ギャンブラーの可能性がきわめて高いとありますが。
正直1個目の質問で、はいと答えた人はすでに依存症だと認識したほうがいいと思います。ギャンブルを趣味でしている人間が、仕事や学業をおろそかにするとは考えられません。仕事も手につかないくらいギャンブルにのめり込んでしまう時点で、すでにあなたは依存症というわけなのです。
自らに質問してみるといいでしょう。
お前はギャンブルをコントロールすることができるのか?
いいえ、と答えたならば。
まずは最寄りの精神科へ行って医師に相談してみてください。
いきなりGAに参加するというのは経験上少しハードルが高いように思われますので、まずはカウンセリングを受けることをおすすめします。どのみち、専門医もきっとGAを勧めてくるでしょうから、最後にはそこへ繋がる可能性が高いと思いますが。
もし、ためらいがあるならば。
同じくギャンブル依存症者の【香月】でよければ相談に乗ります。
LuiRui138ss@outlook.jp
己のため、そして皆様のお役に立てることを願っております。
ギャンブルがしたくなったら
ギャンブル依存症の香月です。
今回は、ギャンブルがしたくなったときにどうやったら抑えられるか、私が過去に実践してきたことと、その結果どうだったか紹介したいと思います。
(共感をメインとした記事)
金がない、もしくは借りるお金がないとき、どうやったら金を生み出せるか、他にまだ方法はないのか、売れるものはないかなど、最後の最後まであがきます。しかし、すべてが無理だと分かった瞬間、基本的になんとも思わなくなり諦めがつきます。そうして給料日が近づくにつれて、動画や、関連するサイトを見て、給料をもらったらどの機種を打とうか、まずスロットで〇〇枚出して〇万円回収して……など、できもしない妄想が始まります。皆さんも思い当たりませんか??
そして給料日、朝からギャンブル脳。大学生時代は当然のごとく講義をさぼります。仕事をしていたときは一秒でも早く退勤するか、体調不良で休むことを選択したり。少し罪悪感を覚えますが、休みますと一言伝えて電話を切った瞬間、脳みそお花畑、準備速攻、10時前にはパチ屋に駆け付けていましたね。
それなりに纏まった軍資金を持っていくので、冒険しなければ、欲を出さなければ朝から閉店まで打ち続けてもそんなに大敗することはありません、むしろ大勝することもあります(持っているという安心感)結構メンタルが左右される。
ただ、じわりじわりと諭吉さんが減っていくと、乱れ打ちスタート。普段打たない台をやけくそで打ったり、湯水のようにサンドにお金を流し込みます。
閉店後、怒りと虚無感に襲われ。すぐに残金で何ができるか考える。残り数千円、とりあえず明日はアレを打って資金を半分取り返して……。
↑↑ 依存症全開です。経験ありますよね??
さて、じゃあどうすればこれを食い止められるのか。
はっきり言って無理です。気持ちで、意志で、抑制できるのであれば、我々は依存症にはなっていません。
(例)
・財布に3万円だけ入れて、残りは絶対に使用しないように、家にカードを置いていくも、全部溶かしたらすぐにカードを取りに戻ってます。最初から全額持っていけばよかった……とか考えたり。
・お札を持っていると不安→小銭を持ち歩くようにする。これは有効的な手段の一つです。両替してしまえばできるじゃないか、と思いますよね。人間の心理で、面倒くさいという思考は行動力を低下させます。わざわざ両替するのが面倒だな、そう思うことが何よりも大事。応急的な手段にはなります。
・自分以外の人に金銭管理をしてもらう。
→1日〇円を貰い、最後に清算。その日いくら使ったのか、レシートも必ず受け取り1円単位まで合わせる。
誰かに管理されてる、見られてるという意識は意外と良い方向に働きます。仮に、もし使ってしまったとしても、これなら数万円を一気に失うことはありません。ただ、圧力をかけすぎると、却ってストレスとなり欲求が爆発してしまいます。最初は我慢できずに使ってしまっても仕方がない、そうやって無理のない範囲からやっていくことをおすすめします。
・寝る
→数時間しか耐えられません。起きたら行くもの。
→周囲に笑われましたね。ただ、スマホから操作できないように一度手放してみました。しかし、免許証があれば十分。カードローン窓口に行って普通に借りてしまいました。
・働き詰め
→ギャンブルをする余裕がないくらい働く。私は1日12時間働き、睡眠時間を8時間取り、極力自由な時間をなくすようにしましたが、仕事はどこかで必ず休みがやってきます。結局、ストレスが一気に解放されてしまいます。
・誰かに言う(やったことないけど)
よく親に言われました。行きたくなったら正直に言えと。無理です、言えるはずないです。止められるに決まっています。止められてもこっそり行ってしまうことでしょう。
・借入できなくする
貸金自粛制度があります。消費者金融、銀行系カードローンなど、CIC、JICCといった信用情報機関からの融資が一切されなくなります。
ただ、これが一番恐ろしいのは借りれないからといって法外な金利のいわゆるヤミ金などで借りてしまうこと。最近では表向き、後払い、買取、といった業者が法外な価格で契約を促しています。受け取った額の40%~60%を返済しなければ会社や緊急連絡先に連絡されるので、絶対に手を出さないことです。
色々試してみましたが、結局最後にはギャンブルに行き着いてしまう。それが我々ギャンブル依存症者です。だから、無理に止めようとしても、いくら頑張っても自分の意志や力だけでは止められないのです。アルコール、薬物、たばこ、SEX、買い物、ン盗み、他の依存症にも言えます。
私が実践してきたなかで、一番有効だったのはやはり誰かにお金を管理してもらうこと。信頼できる友人でもいればいいのですが(身内だと甘えてしまうため)取り返しがつかなくなることもあるので、親、配偶者、兄妹、身内に管理してもらうのが最善であると思います。お金を管理してくれる第三者機関もありますので、本気でギャンブルをやめたい覚悟があるならば、そういったところにお願いした方がいいと思います。
何にせよ、我々は病気であり自分では治すことができません。
こうしてパソコンをぱちぱち叩いている今でも、ギャンブルのことが頭に思い浮かんだりします。私はそれをいまこうして吐き出すことによって抑制し言い聞かせています。
自分の力では無理=他人の力を借りる
お金を借りてはいけませんよ。
では、他人の力とは何なのか。また別の記事で紹介したいと思います。
依存症の皆さんと分かち合えることを願っています。
ギャンブルをやめたい……でも
ギャンブル依存症の香月です。
やめたいけど、やめられない、そんな状況で苦しんでいませんか?
そんなときこそ、実はやめれるチャンスだったり。
ギャンブルに依存していた学生時代。やめないと、そう思いながらも、心の底ではちょっとだけなら大丈夫、とりあえず地道に借金を返して完済すれば元通りギャンブルをコントロールできると、思っていました。
つまり、本気でやめる気なんて全然ないんですよね。
やめる=二度としない なんです。
将来的にまたどこかでできたらいいな←この思考はかなり危険です。
初めての借金を親に肩代わりしてもらったとき、こんなことはもう二度としないでおこうと考えました。ただ、その月のお給料を手にしたとき、私はパチンコ屋に行き、土日は競馬をしていました。
勝ったときのことばかり想像して、負けた時の苦しみなんて一ミリも考えないような都合のいい脳みそになってしまったというわけです。
実際、依存症者の脳内を撮影してみると、かなり脳が委縮し変形しているそうです。そのくせ、快楽物質には反応しやすい。音や光なんかでも反応してしまいます。
・せっかく1週間は我慢できたのに、ユーチューブでたまたま好きなパチンコ動画を見てしまった→結果行ってしまった。
・入る気はないのに、いつも行く店の前を通ったときに聞こえた音がフラッシュバック、次の日には我慢できずに遊技場へ。
・絶対に賭けない、G1レースをテレビで鑑賞するだけ→翌週には購入してしまった。
ギャンブルに関連することに触れるだけで、衝動が抑えられなくなります。
これは仕方がないことです。ダイエットでも、禁煙でも、始めたてはかなりきついものです。
私は施設にいた頃、あらゆることが規制されていました。
・パチンコ屋の前を通っても見てはいけない。競馬のレース中継を見てはいけない。スポーツ新聞も読んではいけない。ユーチューブも関連するものは見てはいけない。
・勝負事(ボードゲーム、じゃんけんなど)は一切しない。
・関連する映画、アニメは見ない。
・固有名詞を口にしない(機種等)
・早寝早起き、規則正しい生活を送る。
・三食しっかり食べる。
とにかく、ギャンブルに関連することは絶対にしてはいけなかった。当然、金銭も管理されてました。1日500円、しかも細かく砕かれた小銭で……。
ここまでしても、依存症という禁断症状がいつ襲ってくるか分からない、だからこそ一筋縄ではやめられない、常に苦戦しながら病気に立ち向かっていかなくてはなりません。
ただ、いま紹介したことは、あくまでギャンブルをやめたい(二度としない)と決意してからの内容です。まだ、心のどこかで少しでもギャンブルがしたいと思っている間は、どんな行動を取ろうとも、必ず最後にはギャンブルに結びつきます。これは、私の経験、数多くの依存症者の経験から言わせてもらえば、ほぼ100%に近いと思っています。
自分に問いかけてみてください。本当にギャンブルをやめたいと思っているのか。死ぬまでギャンブルをせずに生きていく覚悟があるのか。何となくでもいいです、その覚悟があると口に出せるあなたは、今が行動するチャンスです。
具体的な行動とは何か??
→まずは認めることです。自分が脅迫的ギャンブラーだということを認められるかどうかで、今後の人生が変化します。こちらはまた、別記事で紹介いたします。
さて、逆にまだ自分は少しでもギャンブルをしたいと思っているあなた、今の自分はまだまだなんだな……と、肩を落とさないでください。それを自覚しているということが大切なんです。
といっても、このままギャンブルをし続ければ行き着く先がどん底です。
1000万円の借金を底と感じる人、100万円の借金でも死にたいと思ってしまう人、はたまたギャンブルで家族を失ったなど、人によって底とは様々ですが、必ず、そういった場面が今後やってきます。
私の場合、借金150万円があり、家賃が払えず、退去が決定、最後の方は1週間食パンと水だけで過ごしたのを今でも覚えています。自分がものすごく惨めに思えました。
底に行き着かないとなかなか回復したいという本気の思いは湧き出てきませんが、仮にもしこの記事を読んでいるあなたが、今、この瞬間、少しでも心を動かされ、頑張ってやめてみようと、決意できるのあれば、ここで行動することで底行きを回避できるかもしれません。
先ほども記述しましたが、まずは己が脅迫的ギャンブラーだということを認めてください。自分はギャンブル依存症じゃない、いつか勝てる、じゃなくて、自分はギャンブルでは生きていけないとうことをまずは認めてください。
そこでようやくスタートラインです。
ちなみに、よくパチンコ屋などで依存症コールセンターのポスターを見かけると思いますが、電話をしても、結構当たり障りのないようなことしか言ってくれないので、掛けたからといって安堵しない方がいいです。多分、業務的にこなされているので、そこまで依存症についての深い知識や、当事者目線はわからないと思います。
ギャンブル依存症を理解できるのは同じくギャンブル依存症者だけですからね。
今後、メールでお悩み相談がやり取りできるように、ブログを整備したいと思っております。ギャンブル依存症者の仲間を増やして、皆さん(私)が一日でも早くギャンブルをしない生活を送れることを願っております。